離れて暮らす親の安否確認が簡単にできることが魅力な見守りサービス。
親子双方が自分自身のライフスタイルを維持しつつ、もしもの時への備えができる点も大きなポイントです。
そんな便利な見守りサービスですが、一般の方への周知度はまだまだ十分とはいえません。
また、見守りサービスによる見守り・安否確認にある種の抵抗感を覚える方というのも少なくないようです。
「親の見守りを機械任せ・他人任せにしているようで後ろめたい」
見守りサービスの利用を検討される人の中には、このように感じて利用をためらってしまう方がいるそうです。
親子なのだから、できることなら自分自身でサポートをしたい。他人任せにはしたなくい。確かにこのような考え方にも一理あります。
でも、親子だからこそ遠慮してしまうこと、素直になれないことってありますよね?
「最近どう? 元気にしてる?」
こんな簡単な一言を伝えることさえ、なんだか照れくさく思えたりして。あれこれ考えているうちに結局連絡せずに終わってしまう。
なまじ気心が知れている親子だからこそ、電話一本入れるのにも何かしらの「きっかけ」が欲しい。こういう方、実は多いのではないでしょうか?
今日はそんな親子の会話の「きっかけ」に、見守りサービスが役に立ったお話です。
先日発売された週刊朝日に以下のような記事が掲載されました。
使っていれば安心し、使っていなければ心配が募る。それでも、孫の写真を送ると「かわいえかおしてる」などと、たどたどしい返事をくれることもあり、慣れないスマホを必死で操作する父の姿を思い浮かべてこちらの心も和んだ。
~~中略~~
今は毎日の自動メールが届くたびに父のことを思い、ほんの一言あるいは写真だけという簡単なものだが、メールを返す。
安否確認や健康管理という点では万全とはいえないかもしれないが、以前よりずっと父を身近に感じるし、連絡することが増えた。見守りサービスは互いを思い合う親子の心をそっとつないで、形にしてくれる存在なのかもしれない。
こちらの記事は、見守りサービスの取材を行ううちに興味を持たれた記者の方が、自身の父親に対して見守りサービスを試してみた体験を綴ったレポートとなっています。
ご利用になられたサービスは、携帯電話会社が提供している自動メールサービスのようです。
見守られる方の携帯電話・スマートフォンなどの利用状況を見守る方にメールで通知するというシンプルな仕組みで、見守りサービスの中でも入門的な位置づけのサービスですね。
このタイプのサービスは緊急時駆け付けオプションなどがついてない・携帯電話のバッテリーが切れると状況確認ができないなどの欠点もあるため、安否確認という点ではやや不十分な簡易的なサービスです。
しかしながら、遠く離れた親子がコミュニケーションを行う「きっかけ」としては、十分以上だったことが記事の内容からも伝わってきますね。
上記はほんの一例ですが、見守りサービスご利用の方から「親と会話する機会が増えた」といわれることは本当に多いんです。
「今日はメールが来ないな」「いつも起きる時間になってもセンサーに反応がないけどどうしたんだろう?」「長時間外出してたみたいだけど、どこにいってたのかな?」
こういう具体的な「サイン」があると、親に連絡をするという「アクション」につながりやすいんですよね。
うまく使えば親子間の絆を深めるのにも一役買ってくれる見守りサービス。
大切なあの人を守りたいという優しい思いを、そっとサポートしてくれるサービスです。